雇用保険の加入期間がリセットされ、再受給には一定期間の再加入が必要。
知らないと損するポイントを整理します。
失業保険(基本手当)を一度でも受給すると、それまでの雇用保険の被保険者期間はリセットされます。 受給しないで再就職した場合は加入期間が通算され続けますが、受給してしまうとゼロからカウントし直しです。
「受給」の定義
基本手当を1日でも受け取ると「受給済み」扱い。 受給資格決定だけならリセットされませんが、振込が1回でもあるとアウトです。
リセット後、再び失業保険を受給するには新たに被保険者期間を積み直す必要があります。 必要期間は離職理由によって変わります。
| 次回の離職理由 | 必要な再加入期間 |
|---|---|
| 自己都合 | 離職日以前2年間に通算12か月以上 |
| 会社都合・特定理由離職者 | 離職日以前1年間に通算6か月以上 |
再就職手当を使えば加入期間は通算される
所定給付日数の3分の1以上を残して早期再就職すると、残日数の60〜70%が再就職手当として支給されます。 この場合、加入期間は通算されるため、リセットのデメリットを回避できます。
過去5年間に正当な理由のない自己都合退職を2回以上して失業保険を受給していると、 次回の給付制限期間が原則の1か月 → 3か月に延長されます。
| 過去5年の自己都合受給回数 | 給付制限期間 |
|---|---|
| 0〜1回 | 1か月(原則) |
| 2回以上 | 3か月 |
カウントは「正当な理由のない自己都合」のみ。会社都合・特定理由離職者の受給はカウントされません。
以下のような場合、失業保険をもらわないほうが長期的に得になることがあります。
再就職先が決まっていてすぐに働く場合、受給できる日数はわずか。 受給するとリセットされて加入期間が振り出しに戻るため、受給せず転職し、加入期間を通算したほうが将来的に有利です。
45〜59歳で被保険者期間20年以上・会社都合なら最大330日の給付日数。 途中で受給してリセットしてしまうと、この最大枠に届かなくなる可能性があります。
数週間〜1か月程度の無職期間であれば、失業保険の実質受給額は少額。 それでリセットされるのはコストが高いため、受給を見送る選択が合理的なこともあります。
判断のポイントを整理します。
| 状況 | おすすめの判断 |
|---|---|
| すぐ転職先が決まっている | 受給せず、加入期間を通算(または再就職手当を検討) |
| 転職活動に数か月かかりそう | 受給して生活を支える |
| 長期療養・休養したい | 受給期間延長+傷病手当も検討 |
| 45歳以上で将来的に長期勤続の予定 | 若いうちの短期受給は見送りが合理的 |
判断前に金額を把握する
受給するしないの判断は、受給総額と加入期間リセットの損失を比較して行います。 失業保険シミュレーター で受給額の目安を確認してから決めましょう。